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句会「第七俳句界彷徨」第一回目に参加しました

自由律俳句の俳人・粟野賢太郎氏を代表とする句会、 「第七俳句界彷徨」第一回目が新宿某所にて本日開催された。 (5月に開催された句会「ブラウス」についての記事はコチラ) 集合は新宿駅西口に11時。私は10時半過ぎに起床した。 風呂にも入っていないまま雑魚寝していたので、 シャワーを浴びてから一時間遅れで参加。 集まったメンバーは代表粟野氏、 自由律俳句集団 『鉄塊』に所属されている松田畦道氏、私の三名。 今回も三名。 例の如く、まずダラダラ飲んで一時間ほど経ってから、句を紙に書きはじめる。 本来は2句のところだったが、緩い句会なので私は8句発表させていただいた。 以下、私の8句を添削前と添削後で表記する。 ※◎と○は私の8句の中で選ぶなら、という意味です。 三名あわせての評価ではありません。 ◆◆◆ ◎「バカ笑いしてちょっと晴れてた」 添削は特になし。 —- ○「借り物の本めくるたび人ん家のにおい」 ↓添削後 「借り物の本が人ん家のにおい」 借り物の本がにおっているのだから、めくっている動作は言わなくても伝わる。 なので「めくる」はいらない。 「借り物の」という表現が女っぽい。男だったらここは「借りた」にするだろう。 「借りたTENGA返す」「借りたTENGAヌルヌル」 「ヌルヌルってなんで洗ってねーんだよ。」「ていうか捨てろよ。」 オマエラ人の句で遊ぶな。 —- 「雑魚寝した体まるで動かない」 ↓添削後 「雑魚寝した昨日のままの私が動かない」 「雑魚寝した昨日が抜けない」 雑魚寝したらそりゃそうなるよね。「動かない私」の描写がもう少し欲しい。 また、朝、昼、夜、いつなのか。時間の経過も読み取れたらいいかも。 —- 「晴れの日に髪を切るそれだけでいい一日」 ↓添削後 「晴れの日に髪を切る私だけ見ている」 髪を切ったことで高くなる自意識を表す。 髪を切った「私」を私は気に入っているのか、いないのか。 —- 「文句をいう老婆の声の柔らかさ」 添削は特になし。 「老婆の声の」と「の」が続くリズムが良い。 老婆がどんな老婆なのか。風貌を付け加えるとよいのでは。 例)「歯のない顔でまんじゅうくれた」松田畦道 ※口頭で伺ったので、漢字表記など間違いがありましたら後

自由律俳句まとめ 6月

効かない錠剤睨んだところで 透けた耳朶バイバイのとき 赤い花生けたい君の肌は南国色 分け目に上目遣い 帰りたくない束の間の青 三本の牛乳鉢合わせ 月背負って重たい雲影 うなだれて首痛める バカ笑いしてちょっと晴れてた 濡れて太った足 霧雨湿ったジーンズ前に進めない アレしてないコレしてない五月闇 水色じゃないと知る手が握ったみずいろ 気になる人いて髪少し伸ばす 首に巻きついたコード外してプレイリストは最終曲 イヤホンを外したら雨 湿気る肌についた跡いつ消える 女の足先に夏 飲み込んだあいつの怒りは塩辛い 六月の憂鬱白い紙にこぼれた 封筒のなか今か今かと待ってる 眼鏡の体重日に日に増える 新緑刈られ週末の部屋はあかるい 私のかたちになった靴で出かける 見つめた爪が冷たい パンとペン おなかと紙埋める (Malu Cafeのガーリックトーストを食べながら執筆) シャキ コリ ムギュ がわたしの体をつくります (Malu Cafeのサラダボウルを食べて) 濡れた砂利の音聴きたくて遠回り マシンガントークに耐えるイカ やわらかいあめ傘をとじた しゃっくり しゃっくり ひきつって営業スマイル