KAZU TABU先生のドローイング講座 第四回目



2月18日のマルカフェ美術部内で開催された、Kazu Tabu先生によるドローイング講座。
今回のテーマは「texture」。円が中央に描かれた紙の裏に、形容詞や擬態語など状態を表す言葉が書かれていて、その音からイメージされるテクスチャーを描くというもの。今まで開催されたドローイング講座を振り返りながら、学んできたそれぞれの表現を「小説を書くこと」になぞらえるとどれに当たるのか。と、Kazuさんが自分の考えを話してくれた。



第1回目のドローイング講座「かたちの取り方」(構造)は=小説でいうところの「プロット・あらすじ」、第2回目「光と影」(明暗)=「ムード・演出・世界観」、第3回目「線」=文体、そして今回「テクスチャー」(質感)=は登場人物・キャラクターなのではないかと語るKazuさん。ナルホドー!今まで学んできたことは、それぞれ独立・完結した表現ではなく、それらを組み合わせることで「作品」になるんだということがよく分かる。これは広く、特に絵を学ぶ学生は理解していたらトクなことかも。ただ闇雲にデッサンを描くよりも、頭で理解して描くことに歩み寄れば、技術が体に吸収される速度も変わると思った。とにかく描かなければ体で理解しないということもあるけど、頭と体と心が一体になって作るということを意識するだけでも出来上がりが違ってきそう。


KazuTabu先生のスケッチブック

Kazuさんのスケッチブックに描かれたテクスチャーを見せていただいて、これがまたすごく面白い。やってみたい!と気持ちが高まる。様々な言葉が書かれたカードを2枚ずつ取って、それぞれが思うように連想した質感を描いた。約15分で2枚仕上げ、みんなで見せ合う。「絵だけ見せて言葉を当てる」ゲームにもなるね、とか話したりした。ここしばらく絵を描くことがシンドイ日々が続いているけど、この日の美術部はとても楽しかった。ちゃんと描くことが楽しいと思える自分の心があって安心した。




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