ブックフェス 第3回モジノオトにお越しいただき、ありがとうございました

「アートギャルリ谷中ふらここ」、「カフェギャラリー幻」、「谷中の家」で同時開催の
「ブックフェス」が無事終了いたしました。
お越し下さいました皆様、誠にありがとうございました。

【展示会】







アートギャルリ谷中ふらここさんでは、猫にまつわる絵の原画を展示いたしました。
印刷物で既ご覧いただいている方が多い中、「やはり原画は違う。描き込みの掠れや、アナログ原画が放つオーラみたいなものが印刷物には反映されないから、原画を見れて良かった。」と直接会場でご感想をいただいた時はとても嬉しかったです。
絵を印刷するってことは、いい意味でも悪い意味でも「平均化」することであるから、原画が持つパワーが薄れるのは仕方のないことだし、それが面白かったりするのだけど、ともお話しされていて、とても濃密な絵についてのお話ができて楽しかったです。

会場には月刊ヤングチャンピオンにて「コトコノコトノハ」連載中の漫画家・宵町めめ先生のカラーイラスト、漫画生原稿ほか、マーブルペーパー、写真、豆本、アートブック、書作品など、7名の作家による様々な媒体の「猫の足音、モジのオト」が展開されていました。小さな会場ですが、濃密な展示空間になっていたと思います。

【朗読会・交流会】


24日の朗読会・交流会は盛況で、ほのぼの楽しく終えられました。
こちらにもお越しいただきました皆様、ありがとうございました。
ぽつぽつご感想いただきましたが、楽しんでいただけたようで、嬉しく思っています。
以下、私の個人的感想。

●1部 有村行人さん・三糸ひかりさん出演
笙の演奏と、演奏そのものが物語に組み込まれた書下ろし物語、とても素敵だった。BGMではなく物語と繋がっている作品の在り方と見せ方が、新しい表現の形を見せてもらったという感じ。一般的には(私だけかもしれないが)身近でない楽器を扱える有村さんだからこその武器だな、と。笙の音を生で聴いたのは今日が初めて。澄んで遠くまで「視える」空気を生み出す音、というものを体感できたのはとてもよい経験となった。
三糸さんの散文の朗読は、身体に染み渡る読み方で、体温がポカポカしてくる感覚があった。とても「上手い」と思った。三糸さんと有村さんのお話は面白い。お二人の対談を聴いてみたいと思った・笑。

●2部 オヒルネモルヒネさん・なかの出演
ペアを組んでいただいたオヒルネモルヒネさんは、流石プロのナレーター。舞台袖からビリビリとその迫力を感じていた。声の表現力がすごい。声に人格を持たせて読むってすごいことだ。読んだことのある作品だったけど、あぁこういう話だったのかと、作品の新たな側面を見せてくれた。
私個人としては、朗読は噛み噛みだし、うまくできなかったのが残念。でもモジノオトの朗読会参加2回目にして、気づいたことがある。「絵描きが挿絵を描く為にすべき事」は、まず声に出して読むことかも。有村さんとの会話で気づかせてもらった部分が大きいけれど。

●3部 栗山真太朗さん出演
栗山真太朗さんの猫が居る生活から生まれた短歌、とても面白い。私にも猫と一緒に暮らした長い時間があったけど、猫が居ない生活と居る生活の違いを感じて、創作で表す感覚は当時なかったので、素敵だなぁと思った。視点が新鮮。

●4部 秋山真琴さん、青波零也さん、さつきさん出演
すみません、ふらここさん在廊のため、拝見することができませんでした。

◆◆◆


夜の19時からは交流会。
伊織さんによるおでん、関西風なます、ほうれん草と豆腐の和え物、箸が休まる暇なし!本当に美味しかった。身体にいいものはパクパク入るし、胃もたれしない。味付けも濃すぎず、薄すぎず、絶妙(鳥子さんもそう言っていたね)。ご馳走さまでした!ありがとうございます♪

1月21日は宵町めめ先生のお誕生日でしたので、サプライズケーキを用意☆そしてバースデーカードに、めめ先生の不思議の町「川底」を巡る異界幻想漫画『川底幻燈』に登場するキャラクター、ハードボイルド車掌こと、醒井氏を描いてプレゼントしました(笑)。

朗読会にお越しいただいたYさんから、マルカフェさんからの応援メッセージを受け取り、御嶽山からの愛も感じながら、楽しい会は盛況のうちに終わることができました。

「物語を声に出して読む」ということから、新たな創作の方法論を見つけられた気がするので、それを次回作で実践したいと思います。私はあまりいいパフォーマンスを披露できませんでしたが、得るものがたくさんあったイベントでした。ありがとうございました!

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